神の愛から逃走中

泣きすぎてわけがわからない

神は私を無条件に愛しているそうだ

私を条件付きでしか愛さないと叫んでるのは
私だけだ

何もできなくても
家族の役に立たなくても
社会の役に立たなくても
お金を稼ぐ力がなくても
若さや美しさがなくても
セックスができなくても
面白さを提供できなくても
寝たきりで意識がなくても
どんな犯罪に手を染めても

神の前ではひとつも関係ないそうだ
だって神は神の子を、
「肉体」として認識していないから

だって神は神の子を、
無垢で聖なる存在として見ているから

そんな私を赦せないのは私だけだ

私だけが私を赦さないと叫んでいる

私だけが私の罪を糾弾し続けている

○○でなければいけない、とか
○○しなければいけない、とか
条件付きでしか存在価値はないと

私自身を呪い
目に映る私である他の人々を捌く

私の罪を、実在させようとして
神の子〈私〉を十字架に架け続けては
キリストよ、十字架から降りてこいと罵る

「もしお前が神の子なら、
そこから降りてきて自分を救え」

私はわたしに向かって怒鳴り続ける

ーーいとしい娘、おいで

と言う聖なる声から
全力で逃げている

私は私でなくなるのが怖い

罪ある私が私なのに
無垢で聖なる神の子であると認めるのが怖い

神の愛が怖い

認識する自己価値以上の愛なんて
想像の範疇を超えている
受け取れない

努力によらない、対価のない愛なんて
怖すぎる

愛が怖い
神の愛が怖い

受け取り方がわからない
私は私に巨大な罪を見ている

ーーいとしい娘、おいで。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

主よ、今そっちへ行きます。