【日常】魂のふしぎ

日常

今日は、普段聞かないクラシックの交響曲を聞いていたら、自分の中から「うるせー!」という男の人の声が出てきて驚いた。そして下腹部が急激に熱くなり、ぶわーと走馬灯のようなビジョンが走った。

私はその曲の作られた時代の楽団員で、ビオラを弾いている貧乏な男性だった。

耳はいいんだけど、腕は中の下くらい。

自分でも才能のなさをわかっていて、同じ楽団で同じビオラを引いている、笑顔が無邪気で性格もいい、ある男の人の才能に嫉妬している。

子供の頃は、弾いているだけで、音楽に触れているだけでしあわせだったのに、芸術家としてやっていくにはあまりに中途半端。
7歳下の妹がいて、彼女は手放しで自分の演奏を褒めてくれる。
うれしそうにうっとり聞いてくれる彼女の支えがあって、なんとかやってこられたのに、なんと妹があの気に食わないビオラの上手い男と結婚した。
二人に悪気がないのはわかっているが、みじめで心から祝福できない。

私の魂は音楽によって比較され、削られ、ボロボロになっていく。

女神(MUSE)よ、私はただ音楽を愛したかった!

という激しい感情が、喉の奥から塊のように上がってきて、涙になって溢れ出した。

晩年は飲んだくれて、酒浸りになった。
俺の音楽はわかってもらえない、などと劣等感を押し殺しながら、パサパサしたパンを安いぶどう酒で食べている。
懐いてくれる甥っ子と、小鳥に餌をやりながら思う。
いつか死んだら、小鳥になりたい。
誰からも比較されることなく、金のために魂を売るような弾き方ではなく、ただ音楽を全身で奏でて生きて死にたい。

というナイーブなおっさんのビジョンによって、私は泣きながら「運命交響曲」アレグロを聞いていました。

私は彼が感じていた感情を認め、「愛へと入れ替えてください」と祈り、曲を聞き直すと、「うるせー!」から「ふつー」になったような気がしたのでした。

同時に、私がオーケストラを聞くとなんだか具合が悪くなる原因の一つが、癒やされたような気がしました。

吹奏楽部だったくせに、オーケストラ聞くのがほんとに苦手で、和音に憎しみすら感じている節があったので、我ながら謎すぎて、なんで?とずっと思っていたんだよね。

はー。
おもしろかった。

それにしても、自分の趣味嗜好の一つひとつにこういう過去生とかが関係あるとしたら、途方もないなと思います。

(しかもそれは同時並行だから、未来も過去もほんとはなくて、実相においては実は「なにも起こっていない」のだからおもしろい)

なにはともあれ、私の中の私がどんどん癒やされていけばいいな。