【日常】桜は桜のまま、たんぽぽはたんぽぽのまま

マインド

自分でビジネスをやるにあたり、人に「受ける」のは
「これをすれば、あなたはこんな風に変われる可能性がありますよ」
というアピールです。

わたしはこれが腑に落ちなくて、ほんとーに細々としかセッションのお知らせをしてこなかった。

その違和感の正体がわからなかったので、割ともんもんとしていました。

今回は、酔っ払ったあげくその理由がわかった、という長めの物語です。

一昨日、福祉(就労移行支援)で働いていたときの元上司と飲んでいました。
とても頼りになる方で、わたしはセンターに彼がいるだけで場の空気が安定するのを感じていました。
まさに、「いるだけで空気が違う」という人です。
不穏な利用者さんの挙動が、彼がいるだけで落ち着く、ということもしばしばありました。
彼はわたしにとって本当に恩人です。

酔いがまわり、ある利用者さんの話をしていました。

その利用者さんは、本当に気の優しい「いいひと」でした。
精神疾患なんだけど、福祉の免許を持ってて、施設で働き始めたところでした。
もうすぐ正社員になれるね、というところで、彼は亡くなりました。
電車に飛び込んで。

亡くなる直前に、彼と電話していたのが、元上司でした。
「なんかおかしいな、と思ったのに、亡くなるのを見過ごしてしまった」
仕事をしていて、後悔がずっと有り続けると語りました。

その話をしている間、亡くなった当人が守護霊のように彼の肩に手を置いているビジョンが見えていました。
言うかどうか迷ってやめました。

「死ぬことを選んだのは、○さんのせいではなく、彼の意志ですから」
とだけ伝えました。

「いるだけでいいんです」
「生きてるだけでいいんです」
「存在してるだけで、意味があるんです」

わたしは在職中、彼をどんなに頼りにしていたか語りました。

酔っ払ってぐらんぐらんになりながら帰路につきました。

混濁している意識の中で、わたしの身体を突き抜けて天へと流れる霊道(なんていうのか知りませんが、霊体の通る道のようなもの)を通って、浮遊霊みたいな念みたいなものがどんどん天へと昇っていくのを感じていました。 

掃除機で吸引されるように、天からわたしの身体を通してこの次元の「つらかった」「苦しかった」が昇っていくのを感じていました。

天の川みたいな光景でした。

かみさま、もう苦しまずにいけますように。

路上で完全に頭おかしい人の挙動のまま、わたしはてくてく千鳥足で歩いていきました。

親友に電話して、酔いに任せて好き放題話し、帰宅後は服も着替えず寝ました。

「ももちゃん、お水を飲みなさい」
という旦那さんの言葉に「はーい」と言ったきり寝ました。

二日酔いのまま、昨日はずっとしあわせでした。

「いるだけでいいんです」
「いるだけでいいんです」
「いるだけでいいんです」

この言葉が、ずっとわたしの中に響いていました。

いまを否定することから入る「変わりたい」は、苦しみを生んでしまうのです。

例えば、
「もっとお金持ちにならなくちゃ」
「もっと美人にならなくちゃ」
「もっと痩せなくちゃ」
などなど。

全部、「いまはだめだ」が前提になっているから苦しくなります。

でも、いまこの現時点で、
太っていようと貧乏だろうと容姿に改善の余地があろうと、
そんなのはただのオプションであって、
「人間の存在の価値」にはまったく関係がないものです。

生きてるだけでいいんです。

(死んだら死んだで役割があろうけれど、それは死ななければわからないので今は語る必要がない。)

いるだけでいいんです。

で、冒頭の答えに戻るんだけど。

わたしが伝えたいのは「変われますよ」ではなくて「いるだけでいいんですよ」だったということでした。

変われますよと伝えることは、「あなたは現状ダメですよね?ダメなあなたをこんなふうに変える手伝いをしますよ」
ということになります。

私が言いたいこととまったくちがうんだから、違和感あるの当たり前だったわ。

だって、あなたはダメな存在ではないから。

「いるだけでいい」というのは
「相対的評価で『問題がある』とされる状況だったとしても、そんなのは本質とは関係がないからどーでもいい。いるだけでいい」
ということです。

存在の全肯定がしたいのに、否定から入るやり方が腑に落ちるわけなかった。ようやくわかった。

たとえば、あなたは空のようなものです。
風のようなものです。
花のようなものです。

苦しむ必要はない。
なぜなら「すでに足りている」から。
「いるだけで存在の意味を全うしている」から。
「もう十分」だから。

たんぽぽとか、桜とかと、同列の感じなのです。

「あの枝ぶりがうらやましいいいい!!」
みたいな滑稽なことをやるのは、趣味ならいいけど必要ではない。

いまここですでにありがたく
いまここですでにゆたかである。

しかしてこの真実に到達するには、強烈なエゴまみれロードを駆け抜けないといけなかったりするので、みんな存分に比較ゲームをやり抜いたら良いのだろう。

でもその過程で死ぬなよ。
生きてるだけで、みんな天と地を繋ぐ滝の名所みたいなものなのだから。

ちゃんとそこにいてください。