子育て中の衝動的な怒りの正体

傷と癒し

過去に傷ついた場面を脳は保管していて、 その痛みに関連する場面だと認識すると「生理的に」痛みを感じないために、
ダミーの怒りを作り出して、現在に対処させようとします。それが、子育ての時に現れる「衝動的な怒り」の正体です。

子育てしていると、
「自分でも意味不明な衝動的な怒り」
というのが飛び出てくる。

冷静に考えれば、どうでもええやん。

みたいなことに、
頭の中で「カーン」とゴングがなる。

あるいは、気付いたら子供にひどい態度を取っている。

わたしはこれ、
自分の心の弱さだと思っていました。
そして、結構シリアスに自分を責めていたんだよね。

しかし、これって、
心(ハート)の領域というよりは
脳の領域に関連することだと気付いてからは、
怒りに沸騰しながらも、
少し冷静になれるようになりました。

簡単に言うと
過去に傷ついた場面を脳は保管していて、
その痛みに関連する場面だと認識すると
「生理的に」痛みを感じないために、
ダミーの怒りを作り出して、
現在に対処させようとします。

「怒り」はダミーです。
その下にあるのは、傷とか悲しみです。

だから「怒りっぽい人」は、たぶん無意識で傷だらけな人です。

自分でいうと説得力ないけれど
わたしは人間関係においてはけっこう温厚なタイプなのです。

にもかかわらず、
「こんなことで反射的にブチ切れるってなに?!」
というのを、子どもには繰り返していて、
冷静になってから泣いてみっちゃんに謝る、みたいなことが出産以来度々ありました。

アニメに出てくるキティちゃんのママが優しすぎて、「わたしはキティちゃんのママに忍耐強さで負けている…」とマジ泣きしたことが3回くらいある…(そして旦那さんに大笑いされる)  

私の場合、その怒りのトリガーになるのは、
「子どもがわたしの思い通りにならない」
という認識です。

ところで、子供の頃のわたしには
「子供は親の言うことに従わなければならない」
というルールが厳格にあったのです。

親から理不尽なことをされても、我慢しなくちゃいけなかった。
(最終的には我慢しすぎて味覚障害と解離性障害になり、反動で不良娘になって3回勘当を喰らいましたが)

で、みっちゃんは
ナチュラルに自己主張する子なので
「そんなのやりたくない」
「このご飯まずいから残す」
「みっちゃんはこんなダサい服は着ない」
「絶対に水たまりに飛び込むって決めてる」

とかフツーに言うのね。

それが、わたしの傷に触れるのだろう。

つまり、

「私はそんなこと許されなかったのに、ずるい!!!!!!」
という怒りに変換されるのです。

これに気付いたキッカケは、
3年くらい前、何かの理由で
「みっちゃんは優しくしてくれるお母さんがいてずるい!!!!!うらやましい!!!!!!」
と心の声が爆発したことでした。

(ちなみに「優しくしてくれるお母さん」の正体は、泣き叫んでいるわたし自身なので、マジでみっちゃんからしたら意味不明。全然やさしくない)

で、

「ああ、わたしはみっちゃんを通して
子供の頃に感じた傷のセラピーをしてもらってるんだわ(強制的に)…」
という結論に至りました。

「子供は親に従わなければならない」という
潜在意識に刷り込まれた誤ったルール。

これを塗り替えるために、
みっちゃんはわたしのとこに来てくれたんだなあと思っています。

「なんでこんなことで怒っちゃうんだろ」
という不思議現象の理由は、

「傷を見たくない脳が、ダミーの怒りで目隠ししようとしている」からです。

怒ってしまう自分を責めるんではなくて

「痛かったのね、怖かったのね、ほんとはこうしてほしかったのね」と
やさしくよしよししてあげよう。

それが癒やされたら、
沸騰するような反射的な怒りが、
だんだん制御可能なくらいには和らいでいきます。

で、怒りがわいても
「いま、お母さんが怒ってるのは、お母さんの心の問題だから、あなたはまったく悪くないのよ。もうちょいしたらやさしくなれるから、それまで気にせず遊んでてね」
って伝えてあげられるようになります。
子どもに罪悪感を与えなくて済む。

子供やパートナーにやさしくするには
自分に本気でやさしくするのが
一番の近道と言えます。